HOME > ステーキの焼き方を牛肉のプロが教えます
ステーキを上手に焼く最大のコツは、次の2点です。
・お肉の表面を焦がして肉汁を閉じ込めること
・お肉の中の温度を適温にすること。
この2つの方法について解説いたします。
厚手のフライパンなら全体の温度を保てるので、
お肉全体を均等に焼きあげることができます。
岩塩には旨味も含まれているため、
お肉の美味しさを一層引き立ててくれます。
岩塩が荒い場合は、きめ細かい粉になるように
ミールなどで予めひいておきましょう。
こしょうには、肉の臭みを消してくれる作用があります。
ただし、あまり香りがキツくないものをお選びください。
その方がお肉本来の味をお楽しみいただけます。
お肉は常温近くに戻しておき、焼く前に塩コショウを軽くふります。
フライパンは煙が少し出るくらい熱しておき、油をひきます。
そして、静かにお肉をフライパンの上に置きます。
この時に、自分から見て手前からゆっくり置いて行くこと。
奥から置いていくと油がはねるので熱いです。
火はお肉を置いて中火にします。
そして焼いていくわけですが、ここで注意があります。
お肉をなるべく動かさないようにしてください。
ゆらしたり、細かくひっくり返すと、肉の油や旨みが抜けてしまいます。
置いたら、静かに片面が焼けるのを待ちます。
お肉の下から3分の1くらいが焼けてきたら静かに裏返します。
裏返した後に、アルミ箔などで軽く蓋をします。
水分を逃さないためです。
そして弱火と中火の間くらいで約2分ほど焼きます。
出来上がったら、アルミごと取り出し、しばらく休ませます。
ここですぐに切ってしまうと、
せっかくの旨味成分が流れでてしまいます。
10分ほど休ませた後にカットし、皿に盛って完成です。
ポイントは、お肉を動かさないこと。
すぐにカットしないこと。
レアは中心部がほとんど生の状態です。
レアの焼き方は下記の流れをご参考ください。
最初に片面を強火で30秒 ⇒弱火で1分⇒裏返して強火で30秒⇒弱火で1分
ミディアムレアはレアよりも少し中心部に火が通っています。
ミディアムレアの焼き方は下記の流れをご参考ください。
最初に片面を強火で30秒 ⇒弱火で1分⇒裏返して強火で30秒⇒弱火で1分半〜2分
ミディアムの焼き方:中心部が程よいピンク色の状態です。
ミディアムの焼き方は下記の流れをご参考ください。
最初に片面を強火で30秒⇒弱火で2分⇒裏返して強火で30秒⇒弱火で2分〜3分
表面から肉汁がしみ始めたらちょうどミディアムです。
ウェルダンの焼き方:お肉の中心まで火が通っている状態。
ウェルダンの焼き方は下記の流れをご参考ください。
最初に片面を強火で肉汁が出るまで焼きます。
⇒裏返して強火で肉汁が出るまで焼きます。
⇒最後に弱火で約3分焼きます。
ポイントは、むやみに肉を反したり、押し付けたりしないこと。
無理に押し付けると、お肉から旨みが逃げてしまいます。
最後の仕上げでお好みで香りづけをしたい方は、
赤ワイン(シェリー酒やブランデーも可)を少量だけ
ふりかけて一緒に焼くと、香りの良い焼き上がりになります。
レア・ミディアムレア・ミディアムの場合は、
焼きあがり後に
アルミホイルに包んで3分程度休ませると、
余熱でお肉の中まで
熱が伝わってより美味しく
お召し上がりいただけます。
焼きあがったステーキをお皿に盛りつけても良いのですが、
最近では家庭用ステーキ鉄板も手軽に手に入ります。
ご自宅の食卓に、右の画像のようなメインデッシュが
登場したら、
一気に豪華な雰囲気になると思いませんか?
もしステーキ鉄板をお持ちでない場合は、
盛りつけ前にお皿を温めておきましょう。
これで、ステーキがすぐに冷めることなく、
アツアツの美味しいお肉をいただけます。
最後に、お肉のマイスター:島田さんのおすすめの食べ方をご紹介します。
実はステーキのようにお肉そのものを味わう場合、
単純な味つけこそが肉の味を最大限引き出してくれます。
ですから、島田さんは次のようにおっしゃっています。
「岩塩だけでシンプルにお召し上がり下さい。
牛肉本来の味を十分にお楽しみいたただけます。」
島田精肉店では、九州を産地とする
最高級和牛をお選びいただけます。
ステーキに最適なお肉をぜひお試しください。
東京都中央区築地6-26-1
築地魚河岸 小田原橋棟E-12